愛犬に恋するだけで、愛情ホルモン「オキシトシン」でまくりです。

私の犬との恋遍歴、同棲遍歴は、けっこういろいろあります。子供時代から、私の暮らしに犬が存在しなかった時間を計算するほうが、明らかにカンタン。指で数えられるていどです。

とくに、私は大きい犬がたまらなく好きです。小型犬にくらべて、感受性が人間に近い気がします。かれらは、ペットというより、ほんとうに、相棒と言った感じかしら。

我が家のブラックラブラドール(アインシュタイン)もそうです。

彼と私の間には、息子や夫にもはいりこめない、深い絆ができています。一日中一緒なのに、まだ、そばにいたい。あの気持ちは、いったいなんなのでしょう。私が、外出するために着替えをはじめたりすると、彼はきまって落ち着かなくなります。

「じゃあ、出かけるから、いい子にして待っててね」と伝え、耳の後ろをなでる。すると、アインシュタインは大きな「ため息」をひとつつきます。その「ため息」を聞くたびに、心が切なくなります。なぜなら、もう、二度と会えなくなるような深い傷つきかたなのです。それも、ほぼ毎日です。この経験は、もうひとつあります。息子が2~3才の頃、外出するために、息子を母に預けていたときです。息子は、毎回、もう一生会えなくなるのではないかと思うくらい、傷つくのです。それって、小さな息子には、母親が絶対100%の存在だからなのですね。ということは、アインシュタインにとっても、私が100%の存在ということですね、うれしい。

子供は、成長して行く過程で、母親が100%ではなくなります。いずれは、友人や恋人に移って行くわけです。でも、犬はどうでしょう。彼らは一生飼い主「いのち」なのです。これほど、完全なる崇高な「愛」のカタチはあるでしょうか。

最近日本の研究チームが犬と飼い主の、両方の尿中に含まれる「オキシトシン」というホルモンを調べた結果を発表していました。犬と飼い主が、深くこころを通わせ、見つめ合い触れ合うと、なんとお互いの「オキシトシン」の数値が高くなるらしいのです。

「オキシトシン」というホルモンは、愛情ホルモンと言われていて、母乳の分泌を促す作用もあるホルモンで、親子、恋人同士などの間の愛情や信頼感をつかさどっているホルモンらしいのです。だから、どんなに孤独な人間も、犬と暮らすことで、ほんとうに大きな「優しさ」をもらえるということになります。ちなみに、この研究チームの実験は、オオカミでは成功しなかったそうです。「最古の家畜とされる犬は人間と絆を深め合う関係を進化の過程で身につけたのだろう」という発表でした。

私は思います。犬と人間は、はじめから愛し合う運命だったのでは。こうやって、この原稿を書いている間も、私はアインシュタインが愛おしい。どうです、飼い主の方々。今日も愛犬と見つめ合って無償の愛をたくさんもらってみては。これぞ、正真正銘のアンチエイジングですね。


2015.4.20