「みどりのゆび」

今年の夏は寝苦しい夜などもなく、寂しいほどの夏でした。それでも庭の花たちは元気です。

8月はじめに植え替えた秋仕様のハンギングバスケットはどんどん大きくなり、とてもパワフルです。

 

真っ白だったミナズキは秋色に変わりつつありますが、やはり気候のせいでしょうか、きれいなピンクには色付かないようです。

四季咲きのバラは今また咲き出し、初雪が降り、雪囲いが始まるころまで咲き続けるものもあります。専門家によるとバ、ラは湿度が低く寒冷な北海道にはとても適した植物だそうです。

家の西側と雪柳の生垣に挟まれた庭へ入る小道に半日陰に適した植物を少しづつ植え足し、雰囲気を出そうとしています。

ギボウシ、ミズヒキ、ヤマゴボウ、アサギリソウ、アスチルベ、何種類かのグラス類も混ぜました。来年あたりは、もう少しいい感じになっていると思います。

わが家のフレッシュハーブティーをこよなく楽しんでくれる友人は、残念ながら植物を育てては枯らすことが多いらしい。それで、お茶を片手に元気に育つうちの庭の緑を眺めては、私の事をため息まじりに「緑の指よね~」と言ってくれます。

お茶のお返しに私を喜ばせてくれる、愛すべき友人なのです。

 

そんな彼女が、ある日1冊の本を私にプレゼントしてくれました。

なんと、その本の題名が「みどりのゆび」!フランスのモーリス・ドリュオンと言う作家の高学年向けの児童文庫です。彼女のお嬢さんの子供のころの愛読書だったようです。

 

その内容は、ある町で武器工場を営む町一番の裕福な家庭に生まれ、王子様のように育てられている心優しいチトと言う名前の男の子のお話。その男の子の親指で地面をさわると、あっという間にもりもりと望みの植物が現れると言うのです。

魔法の指を持ち、親が武器工場を営むというあるまじき現実を知らず知らずのうちにチトの緑の指で平和と幸せに変えていくという甘いお話ではあるのですが、植物好きにはとても楽しめる本でした。

 

また、挿絵が山本容子さんの銅版画のような画風で、とてもすてきな絵がふんだんに登場します。この本のプレゼントは、私にとって久々のとびっきり幸せなサプライズでした。 持つべきものは友ということですね。

 

最近は日が沈むと冷たい風が流れ、確実に空気も空も秋に向かっています。9月に入り2週間も過ぎると、山々では美しい紅葉を見ることができます。また、長い冬の始まりです。

 

それでもまだ、冬の初めはどんなコートを着ようかしら、どんなブーツにしようかしら、 と出かける事も苦になりませんが、やはり1月2月の厳寒になると家にこもりがち。

読書好きとも言えない私は時々真っ白になった庭を眺め、暖房の効いた暖かい部屋で 室内の緑を可愛がりながら、庭や花の雑誌をパラパラとめくり春を待つしかありません。

 

今、わが家の庭は季節の終盤に向かい、今回を最後にガーデニグでアンチエイジングは終了させていただきます。短い間でしたが北国の庭を感じていただけましたでしょうか?

 

目を通して下さった方々には、心より感謝いたしております。 ありがとうございました。

では、お元気で。いつも、こころに緑の風を。

 

2009.9.3