「タイムのベンチで、ひと休み」

庭仕事が始まって一ヶ月半が過ぎ、殺風景だった花壇もいまは緑でぎゅうぎゅう詰め。

北国の庭は日を追って、一気に華やぐ。

いまはサンデッキの一部にトレリス代わりにした壁面があり、ハンギングバスケットを中心に寄せ植えや多肉植物など、5月に植えた春の苗たちが元気に花を咲かせている。

 

今年はそこにバードテーブルをつくってみたが、3週間たったいま現在、まだ鳥達に気付いてもらえない。でもそのうち、小鳥たちの鳴き声で目を覚ます朝が来ると思うとたのしみだ。

もう一つ、いまハーブのコーナーが美しい。ハーブは、控えめの花が終わったあとも葉が美しいところが気に入っている。白の斑入りのパイナップルミント、青紫の花をつけるキャットミント、葉がかわいいアップルミント、銀葉がすてきなセージ、香りのいいレモンバーム、黄色の斑入りのタイム、お料理で活躍するイタリアンパセリとバジルなど。庭で眺めるだけでも十分美しいが、切って花瓶に生けても、もちろんお料理に、ハーブティーにと楽しみは深い。我家のフレッシュハーブティーを楽しみにやってくる友人もいる。新茶の季節と同じく、ハーブティーも今が旬。優しい香りが幸せな気持ちにしてくれる。

 

さて、このハーブコーナーの一角にタイムのベンチがある。

 

ベンチの座面に薄い箱をのせて土を入れ、踏みつけられて育つといわれている種類のタイムを選んで植え込んだもの。

今年で3年目。少々土も薄くなり手入れが必要になってきているが、いまは小さな花を咲かせている。そこへ、ためらいもなく腰をおろして座ると、ほのかなタイムの香りでアロマセラピーが体験できる。

 

お疲れの方、ぜひ一度、我が家のタイムのベンチへ。

我家には今までに4匹の猫達が、あるじと一緒にこの庭を自由にかけ回っていた。そして昨年夏、とうとう仲良く庭をお散歩していた最後の相棒がいなくなった・・・ 猫達は、名前のとおりキャットミントが大のお気に入りだった。お天気のいい日はミントの下で、 涼しい日には大胆にもふかふかの葉と青紫の花の上でよくお昼寝をしていた。まぎれもなく、これが全身で味わう幸せのアロマセラピーに違いない。 キャットミントはいまだ現れない猫達を待っているように、きょうも風に静かにゆれている。

 

最近は、明日にでも咲きそうな目立ちたがり屋のバラやシャクヤク、クレマチスが出番を待ってる。

 

梅雨のない北海道の初夏。次回は、花咲き乱れる庭をご紹介できそうです。

 

2009.6.18