「庭と猫と鳥のこと」

朝、寝室のカーテンを静かにあけ、まず庭を眺めます。晴れの日、曇りの日、雨の日、風の日、どんな日でも庭を眺めることから私の一日は始まります。

 

そんな庭はいま、初夏を迎えて華やいでいます。

バラ、シャクヤク、クレマチス、みんないっせいに鮮やかな花を咲かせ始めました。

ラベンダーも芳しい香りを放ちながら風に揺れています。

こんな花たちを芝生の緑がけなげにひき立て、ひき締めてくれているように見えます。

 

絵画でいうと、額縁のようなものかも。庭の花たちの色彩が華やかになるほど、バランスよく緑のあることが幸せな庭の条件だと気づかされます。

我が家の猫たちも私に負けず、いつも庭を眺めていました。ひょっとして庭の景色を気に入ってくれているのだろうか、と思うときがあるほどでした。しかし目的はあきらかで、庭にやって来る鳥や蝶やトンボがお目当て。ただじっと獲物を待っていたのです。事実、庭で我が家の猫たちの犠牲になった命が数々・・・

 

そんな猫たちの中で、月夜に我が家に迷い込んできた「ムーン」と言う名前の猫は、冬が来て、雪が降り、庭へ出る事ができなくなると椅子の背もたれに前足をかけ、真っ白になった外の景色を飽かずに眺めているのでした。

 

雪が融けるのをじっと待っているようにも見えましたが、空から果てしなく降る雪を不思議そうに眺めているようにも見えました。

 

我が家に猫がいなくなり、はじめて置いたバードテーブル。1ヵ月もかかってようやく餌のお米をついばんだ気配がありましたが、それも一度きり。とんとご無沙汰です。そして、いつものお米ではなくリンゴを1個、目立つ様に置きました。2日後、こつ然とリンゴが消えました。カラスのようです?なかなかうまくいきません。

 

先日ある人に聞いたところ、バードテーブルは冬に置いて餌付けするものらしく、餌の豊富な今はなかなか難しいそうです。知らないことばかりです。

 

次回は花盛りもひと段落、少し落ち着いた夏の庭をご紹介することになりそうです。

 

2009.7.9