「ベニスで、アート三昧の日々」

お仕事で海外、って話すと100%羨ましいと言われる。仕事なのだから苦労も多いのだが、 最近は面倒なので「たのしいですよ~っ」と答える事にしている。

実のところ過去20年、1年のうち5、6回、4ヶ月間ロードが続く生活は時差もあるし、加齢と共に楽じゃない。おまけに、行きたい所でもないのに同じ場所に何度も何度も行かねばならず、ぜんぜん羨まれるような生活ではないのだ。

▲ビエンナーレ入り口
▲ビエンナーレ入り口

それはともかく、ベニスである。梅雨の日本から脱出してヨーロッパ出張、6月は午後9時頃まで明るく湿度も低く爽やか。ベニスは9月のフィルムフェスティバル、2月のカーニバルと一年を通してお祭りプログラム充実の都。そのベニスで2年に一度行なわれる大規模展覧会に今年も行ってきた。

今年で53回目、つまり100年以上の歴史を持つ最も重要な展覧会に、世界各国から関係者数万人が数日間のオープニングめがけて大集合。さながらアートのお祭りといったところ。音楽好きが富士ロックに毎夏行くようなものかな。

 

ある公園エリアの一角におよそ30ヵ国がパビリオンを持ち、それぞれの国のアーティストを出す。 優秀なパビリオンは金獅子賞などもらえて、オリンピックみたいでもある。なみに今回の賞の一つ、長年のキャリアを評価する賞はヨーコ・オノ。

今年はそのパビリオンの一つで、私は任務を遂行。

▲左)ブラジル館、右)日本館ロード
▲左)ブラジル館、右)日本館ロード

見たい展覧会も多数あるけれど、楽しみの一つは世界の果てに住む友人たちと偶然の再会が出来る事。久しぶりに彼らと会って、未来のプロジェクトの話や面白いアーティストの情報交換をしたりと、数日間は美味しいイタリア料理と共にあっという間に過ぎて行く。

 

ベニスは10回以上行った所だし、そして仕事であるもかかわらず、現実から引き離されて夢を見ているような気分になる不思議な所。あー、二年後はどんな仕事が待っているかわからないけど、また行こうという気持ちになってしまう。

 

与えられた運命の中で限られた時間を楽しむ技を磨き、出張もまた楽しの境地到達は、私流アンチエイジングとは切っても切れない関係かもしれない。

 

2009.9.30